ミネラルは糖質・脂質・タンパク質・ビタミンと並び、人間に必要不可欠な5大栄養素です。ミネラルと言ってもその種類は100以上あるとされており、その中でも人間に必要な「必須ミネラル」は16種類です。
1日あたりの必要所要量が100mg以上のミネラルは主要ミネラルと言い、硫黄・塩素・ナトリウム・カリウム・マグネシウム・カルシウム・リンの7種類になります。そして、1日あたりの必要所要量が100mg以下の鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・モリブデン・クロム・フッ素の9種類は、微量ミネラルと呼ばれています。
これら必須ミネラルが不足してしまった場合、私達の肌や見た目にはどのようなサインが現れるのでしょうか。
ミネラル不足が肌に与える影響は様々です。
例えば、ミネラルの1つであるカルシウムは、細胞同士の情報伝達・神経伝達に欠かせない栄養素でもありますが、それが不足すると免疫機能が上手く働かず、アレルギー反応を引き起こしやすい体質へ繋がってしまうのです。また、微量ミネラルの亜鉛が不足すると、抜け毛が増えたり爪が弱くなったりする他、ヒスタミンの生成を抑えられず肌のかゆみが悪化することもあります。
他にも、銅やマンガンの不足は抜け毛や白髪に繋がり、ヨウ素が不足すると新陳代謝が低下して皮膚や爪、髪の毛などの潤いやハリが失われてしまいます。セレンの不足もシミやシワに繋がることから、「体質が変化した気がする」「最近お肌の元気がないな」と感じた時にはミネラル不足を疑いましょう。